「保険がわかるデスク」と「ほけんポート」はどんな保険ショップなのか?

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名前だけでは親会社を判断するのが難しい保険ショップ

最近日本の大手生命保険会社が運営する保険ショップであっても保険ショップの名前だけでは判断できないような名前の保険ショップが増えてきた。

例えば、「保険がわかるデスク」と「ほけんポート」についてもそうだ。

名前からは判断が難しいが「保険がわかるデスク」と「ほけんポート」は、どちらとも日本の大手生保の明治安田生命が運営する保険ショップだ。

「保険がわかるデスク」と「ほけんポート」について少し今回は考えてみたい。

「保険がわかるデスク」と「ほけんポート」とはどんな保険ショップなのか?

2つの保険ショップは、上で述べたとおり明治安田生命が運営する保険ショップであるが、単純に名前が違うだけかというとそうではない。実際には、大きな違いがある。

まず、「保険がわかるデスク」は、明治安田生命の保険商品の新規契約や契約見直しを専門に扱う保険会社1社専属の保険ショップであり、明治安田生命の保険商品しか扱わない保険ショップである。

対して「ほけんポート」は、1社専属ではなく、生損保あわせて17社60商品以上を扱う乗り合い代理店型の保険ショップだ。

なぜ、2つの異なるタイプの保険ショップを運営するのか。

これについてはハッキリといった理由が私にもわからないところだ。明治安田生命の経営陣のこういったものに対する考えがまとまっていないのだけだろうか?とも感じる。

知らない人間から見ていると、テスト的に両方ともを展開させて、どちらかよいほうを残そうと考えているか?もしくは、両方を競争させて、どちらとも伸ばすつもりなのか真意がわかりにくいだろう。

この辺のところは、いずみライフデザイナーズを傘下に持つ住友生命グループとは大きな違いであると思う。

いずみライフデザイナーズは、完全に乗り合い代理店型の保険ショップとして運営されているからだ。

壮大な実験場?

現在、保険会社のビジネスモデル自体が保険ショップの台頭や銀行窓販の発展など、大きく変わりつつある時期にある思う。

日本の最大手保険会社の1社である明治安田生命であってもそれは大きな課題であるのかもしれない。

現在のところ、規模だけを見ると本腰を入れているとまでは至っていないようで、都合が悪くなればいつでも撤退できる規模?なのかもしれない。

どちらの保険ショップを利用するとよいか?

ごく普通の保険を考える人にとって、どちら保険ショップを利用するとよいだろうか?それはもちろん「ほけんポート」だ。

しかし、注意点もないわけではない。

乗り合い型代理店型といっても明治安田生命グループの1社には間違いないので、グループの関連商品を中心に勧められること、また明治安田生命グループの会社の保険商品については悪く言わないことなどは当たり前にあると思っておいたほうがよい。

明治安田生命グループ系の保険商品を勧められることも覚悟の上でそれらの保険ショップの活用を検討すべきであろうと思う。

「保険がわかるデスク」ではあり得ないかもしれないか、「ほけんポート」の場合、利用する顧客にとって、この会社の母体が明治安田生命だとわからなくて利用する場合もあるかもしれないところが少し気になるところであるが、こういった出資母体のわからないわかるにかかわらず、生命保険会社の取り組む保険ショップというのはこれからも増えていく方向にあるのかもしれない。