東京海上日動の「ロードアシスト」を例に自動車保険のロードサービスについて考える

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ロードサービスの代表である「JAF」が不要になる?

私はJAFの会員だが、会員となってからもう長いことが立つ。

自動車保険も契約しているため、それらのロードサービスもあるのにもかかわらず、JAFのほうが安心で使い勝手が良いからと言う理由で契約し続けている。

しかし、時代も変わり自動車保険会社が提供しているロードアシスタンスサービスも相当に進化しているようだ。東京海上日動のロードサービス「ロードアシスト」を例に考えてみよう。

パンクタイヤ交換やバッテリー上がり、キーロック解除、ガス欠への対応だけじゃない!? ロードサービスの枠にとらわれない広範囲なサービスが魅力

東京海上日動の自動車保険に自動で付帯される「ロードアシスト」の場合、ロードサービスの枠にとらわれない広範囲なサービスが魅力だ。

車が走行不能となった場合のパンクタイヤ交換やバッテリー上がり、キーロック解除、ガス欠への対応はJAFであっても、もちろん東京海上日動の「ロードアシスト」であっても両方対応が可能だ。

(東京海上日動の「ロードアシスト」の場合、「車両搬送サービス」、「緊急時応急対応サービス」「燃料切れ時ガソリン配達サービス」で対応が可能) JAFに於けるロードサービスの場合はこれら止まりだが、「ロードアシスト」の場合は、その他にも「おクルマ故障相談サービス」や、「ロードアシスト」の他のサービスとして「おくるま搬送時選べるアシスト」(別オプション・保険料アップ)も用意されている。

「おクルマ故障相談サービス」は、車の故障やトラブルが発生した際に電話で相談することができ、専門の整備有資格者が、相談に答えてくれると言うものだ。

別途特約の「おくるま搬送時選べるアシスト(「おくるま搬送時選べる特約」)」の付加でさらに万一の時が安心に

東京海上の自動車保険の場合、さらにオプションを付加することで、保険料は値上がりするものの、さらにロードサービスの内容を充実させることも可能だ。

「おくるま搬送時選べるアシスト」は、主な自家用車が走行不能になり、修理工場などへ搬送された場合等の様々な費用を補償する有料のオプション(特約)だ。

具体的には、レンタカー費用、車両引取費用、緊急宿泊費用、代替交通費を、キャンセル費用の5つの費用について、決まった範囲内で補償が適用される。

それらを使用する可能性としては、レンタカー費用の補償が1番可能性として高いだろうが、(その他の補償は、よく遠出する人以外は必要となる可能性も低いかもしれない)そのレンタカー費用の補償も最大30日間とある程度手厚い。

そういったことを踏まえて、遠出をよくする人には有料のオプション(特約)にお金を払う価値はあるかもしれないが、近所を走る場合のみの人にとっては無駄になる可能性も高いだろう。

スマホユーザーには魅力が高いスマホアプリ

私が個人的に魅力を感じたのは対応したスマホアプリが用意されていることだ。

東京海上日動の場合、スマホアプリとして「モバイルエージェント」と呼ばれる、スマホアプリを用意している。

この最大のメリットは、車両トラブルの際の速やかな連絡と位置情報の送信ができる点だ。スマホアプリを立ち上げ、最短3タップでコールセンターに連絡を繫ぐことができる上、自社の位置情報もGPSを利用して送ることができるため、速やかなレッカー手配等を行うことができる。

車でそれほど遠くないところに外出した場合であっても、ストップした地点の正確な住所を言う事は相当に困難なことだ。そういった意味で、このスマホアプリを用意している会社というのは利便性について考えていると思う。

同様にスマホアプリですぐに思いつくのは、iOSベースでソニー損保、チューリッヒ、三井住友海上くらいだろう。他にもあるかもしれないが、これらの会社の評判が、それほど悪くないのもなんとなく納得できるところもあるだろう。

(参考記事:損保ジャパン日本興亜の自動車保険契約者向けスマホアプリ「ポータブル スマイリングロード」は使えるか?

JAF会員の場合の対応や適用条件を詳しく事前に確認する

契約前、または、契約後に確認すべき重要なこととしてJAF会員の場合の対応や適用の条件なども詳しく把握しておくことが必要だ。

例えば、東京海上日動の場合、JAF会員の場合は、ロードサービスは基本JAFへの取り次ぎとなる。

また、よくあるトラブルであるが、雪道やぬかるみなどでスリップして抜け出せないような場合には、JAFは対応してくれるが、東京海上日動の「ロードアシスト」では対応外だ。車の事故や故障に由来するトラブルではないからだ。

そういった意味で保険会社のロードサービスは完全なものではないし、JAFと契約しておくことが必ずしも無意味であるわけでもないだろう。

あまり車に乗らない人にとっては、自動車保険会社のロードサービスで十分かもしれないが、日常で長い距離走る人や遠出の多い人は、JAFに入っておくことがやはり安心だろう。