生命保険の契約や見直しはどこで相談するのがおすすめか?相談先と注意すべきポイントについて

この記事の内容


 

簡単にインターネットで…とはいかない!?生命保険の契約や見直しに関わる相談のこと

インターネットがどんなに発達しても、インターネットで簡単に解決できないのが生命保険のことだ。

保険商品や金融商品に詳しくない普通の人にとっては、専門的な用語も多く、契約内容の取り扱い等も平易に、または全て書いていない場合などもあり、全くもって簡単ではない。

保険の素人にとって、自分で解決するには限界があるのが現状だろう。生命保険の契約や見直しを相談する相談先については、一昔前までは生命保険会社の営業員、または郵便局の職員くらいであったが、今では保険ショップの職員や銀行の行員、証券会社の職員、インターネットなど相談先もあり多岐にわたるようになってきた。

一般的な人にとって、生命保険のことについて相談したい場合などは、どこで相談するのがおすすめ、または正解なのだろうか?契約する人のニーズごとに考えてみよう。

生命保険の契約や見直しを相談・契約できる先の一覧

生命保険を相談できる相談先を一覧にすると以下のようになるだろう。

これらの相談先がどのような人にマッチするのか?について以後で考えてみよう。

  • 生命保険会社の営業職員
  • 通信販売(インターネット・テレビ・雑誌など)
  • 生命保険会社の窓口
  • かんぽ生命(郵便局)の窓口や営業職員
  • 銀行・証券会社の職員
  • 保険代理店(保険ショップなど)の営業職員
  • その他、保険を取り扱うファイナンシャルプランナー等

親身になって相談に乗ってくれる人・説明してくれることを望む人

【おすすめの相談・契約先】

生命保険会社の営業職員

地元に密着して営業を続けている、そして長い間営業を続けている人であれば、親身になって説明してくれる可能性は高いだろう。

また、コンサルティングスキルが高い可能性も大いにある。しかし、所属する生命保険会社の商品しか扱えないため、他社と比べて競争力が低い商品であっても、それしかその会社になければ勧められてしまうというデメリットもあるだろう。

お目当ての保険商品を把握しておき、その商品を販売している保険会社にコンタクトをとる必要はあるだろう。

地元に密着している小規模の保険代理店(保険ショップなど)

地元に密着している小規模の保険ショップ(オーナー系)などであれば、上記の営業職員と同様に、ショップの代表者等がより親身になって説明してくれる可能性が高いだろう。

また、経営者であるがゆえに一般的な営業職員よりもよりコンサルティングスキルが高い可能性も高い。

地元のかんぽ生命(郵便局)の窓口や営業職員

かんぽ生命の営業職員についても、良悪評判はあるが、よい営業職員さんにあたれば対応が親身で機動的で力になってくれる場合があるだろう。

【注意すべきポイント】

営業職員でも、保険代理店であっても地元に密着して何年間ぐらい営業を続けているか?を必ず確認しておくべきだ。

一般的には3年から5年程度で保険業界を離れてしまう人も多いため、5年から10年以上携わっている人であれば最低限の心配(担当者の離職リスク)はクリアーできるのではないだろうか。

最低でも異なる会社の3人以上から話を聞き、誠実に正しい説明をしてくれた人選ぶことが重要だ(1人を信用するのはとても危険だ)。

それら営業パーソンの何人かに簡単に話を聞いてみて、信頼できそうで、長年付き合いができそうな人から保険を契約するとよいだろう。

掛け金の安い保険を望む人

【おすすめの相談・契約先】

通信販売(インターネット・テレビ・雑誌など)

人手で販売する商品よりも、インターネット等で販売する保険商品のほうが、例外はあるものの総じて掛け金は安くなってくる場合が多い。

営業担当者とのコミュニケーションが煩わしい人は、そういったものがなく手間がかからないのもメリットだろう。

保険ショップなどの保険代理店の営業職員

大手の保険ショップなどを中心に競争力の高い、または掛け金が安い保険商品を多数扱っており、掛け金の安い保険に興味がある人は、あらかじめ取扱商品を調べておき、指名買いするのが得策だろう。

ただ注意点もあり、それについては下の箇所で詳細を記載する。

銀行・証券会社の職員

メガバンクや、メガ証券、大手地方銀行となると、保険商品のラインナップも充実していて、それぞれの保険商品の競争力も高いところがある。

数は多くないが、掛け金の安い商品もあり、場合によってではあるが穴場的な存在だろうか。

【注意すべきポイント】

掛け金の安い現在主流の生命保険商品について事前に2、3商品を確認しておく必要があるだろう。

相談先では、それらについて必ず設計書をもらい、時間をかけてその中から検討することだ。

販売する人からはいろいろと言われるだろうが、参考程度に聞いておき、最終判断は自分で下すという姿勢が最も重要だ。

保険の契約にあたって手間かからないことを望む人

【おすすめの相談・契約先】

生命保険会社の営業職員

はじめの挨拶から、説明、契約に至るまで、契約者の自宅や職場に訪問してくれて行ってくれる点から考えると、保険代理店(保険ショップなど)の営業職員にアポとっていちいち訪問することが面倒に感じるだろう。

長短両方あるものの担当の営業職員に全てを任せることができるという面では手間がかからないだろう。

かんぽ生命(郵便局)の窓口や営業職員

かんぽ生命(郵便局)の営業職員についても生命保険会社の営業職員同様に訪問での営業活動を行ってくれるだろう。

生命保険会社の営業職員同様にフットワークが軽く、契約に関わる事項を任せることができ手間もかからないだろう。

【注意すべきポイント】

営業職員を通じた保険契約は、手間がかからない反面、デメリットもないわけではない。

よい営業職員にあたれば、必要十分な保障をうまく設計してもらえると思うが、悪い営業職員にあたれば、最悪高額な保険料を搾取されてしまう。

営業職員を選ぶにあたっても複数の人から話を聞くなどし、営業職員を複数人から選ぶなどの最低限の手間をかけることは必要だろう。

相談に迅速に対応してくれることを望む人

【おすすめの相談・契約先】

生命保険会社の営業職員

やはり、専任の担当者がつくという面で他の方法と比較した場合、生命保険会社の営業職員が一番相談に迅速に対応してくれるだろう。

逆に一番迅速に対応してくれないのは、担当者がつかない通信販売(インターネット・テレビ・雑誌など)だろう。

その他、銀行・証券会社の職員や保険代理店(保険ショップなど)の営業職員などは、一応担当者がつくものの転勤があったり、入れ替わりが激しかったりするのでそれほど期待ができない面もある。

かんぽ生命(郵便局)の窓口や営業職員

上記の生命保険会社の営業職員と同様となる。

地元に密着している小規模の保険代理店(保険ショップなど)

小規模の保険代理店であれば、オーナー自身が担当として対応してくれる場合も大いにあるだろう。

そのため一般金融機関でありがちな転勤などがない点はよい。

長期間にわたって良好な関係を担当者と続けることができれば、いろいろな相談にも迅速に対応してくれるだろう。

定期的な訪問があることがよいと思う人

【おすすめの相談・契約先】

生命保険会社の営業職員

最近の生命保険会社の動向として、定期的な契約確認訪問活動を重視しているということがある。

保険の契約内容について定期的な訪問をしてくれて、いろいろ教えてもらいたいというような場合には、生命保険会社の営業職員経由で保険を契約するとよいだろう。

【注意すべきポイント】

多くの人は大方わかっていると思うが「契約確認訪問活動」というような名称であっても、もちろんそれだけが主目的ではない。

主目的はやはりセールス、保険の販売であったり、既存契約の契約転換などであったりする。営業職員は何の見返りもなく行動しない。それを自覚しておく必要はあるだろう。

商品知識や保障見直しを提案力がよいことを望む人・生命保険や他の金融商品に関する情報提供力があることをよいと思う人

【おすすめの相談・契約先】

銀行・証券会社の職員

メガバンクや、メガ証券、大手地方銀行などの営業担当職員は一般的にファイナンシャルプランナー等の取得が必須になっている場合が多い。

また、取り扱う商品も多種多様な金融商品を扱うため、高い知識を持っている場合も多いだろう。純粋に保険のみを扱う保険ショップの職員と比較した場合、運用商品等の保険以外の金融商品の知識の部分では取り扱いラインナップの差が大きく出てくるだろう。

保険ショップなどの保険代理店の営業職員

普段から多くの保険商品の見直しをこなしている保険ショップの営業職員も保険商品に関しては多くの知識を有しているだろう。

誠実に対応してくれる優秀な営業パーソンであれば保険に関わる優れた提案を行ってくれるだろう。

【注意すべきポイント】

大手の銀行・証券会社には厳しい就職試験をクリアーした優秀な人材が多いため知識等に関しては問題がないだろう。それらには優秀な人が多いのは確かだ。

しかし、問題がないわけではない。場合によっては逆に大きな問題にもなり得るだろう。

それは、保険ショップの営業職員であっても同じであるが、頭のよや知識の豊富を客のために使うのか、それとも利己のために使うのかが問われるようになるからだ。

頭のよい人にとって素人をうまく丸め込むことは簡単なことだろう。そのようなことから、最も重視しなければならないのは、担当者の人柄になってくるだろう。

実直か?本当にその人のことを考えているか?利己主義でないか?これは、金融機関の担当者を選ぶ上で最も重要なことだ。

保障内容や仕組みがシンプルでわかりやすいことを望む人

【おすすめの相談・契約先】

通信販売(インターネット・テレビ・雑誌など)

最近ではインターネットで保険を契約することが当たり前になりつつあるが、ある程度保険の知識がある人にとっては、インターネットを中心とした保険を検討し、契約することがよいだろう。

総じてインターネット経由で販売されている保険は、保障内容や仕組みがシンプルである。

なぜなら、難しい仕組みになっていると理解されず商品自体が売れなくなってしまうからだ。

保障内容や仕組みがシンプルでわかりやすい商品は多くがよい商品だ。競争力のある商品かも簡単にわかるし(ばれやすいし)、少々保険料が高い場合であっても、契約者が理解できることのメリットのほうが大きい。

【注意すべきポイント】

十分にパンフレットや重要事項説明関係書類等理解した上で契約することが重要だ。逆に理解できない商品は契約しないぐらいの気持ちも必要だろう。

保障内容が現在の自分や自分の家族の状況に合った提案を受けるためには?顧客の立場に立って相談や質問に誠実に対応してくれる人と出会うためには?

どんなに頭が切れる優秀な営業パーソンであっても、また提案力があっても、そこに本心からの実直さがなければ、後々問題が発生する可能性もあるだろう。

優秀で実直な保険の営業パーソンと出会うためには、契約する側にとってもそれなりの努力は必要だ。

例えば、一人の人から話を聞くだけではなく、多くの人と会う努力も必要になってくるだろう。

インターネットの生命保険会社がうまくいかない(苦戦する)理由

このように保険の契約に関わることを考えてみると、保険契約に関わる顧客のニーズの多くが営業職員とのコミュニケーションに付随していることがわかるだろう。

「保険」は複雑で難しい。

昔から、また時代が進んでも多くの人にとってこの認識は変わらないのだ。客個人個人がインターネットで買い物をするように保険を買うとはなかなかいかないのだ。

トータルで支払う金額から考えると保険は家や車のような高額な買い物でもある。これは今後も大きくは変わらないだろう。

素人が保険を勉強して買うような面倒なことはしたくない。信頼できる人に教えてもらいぴったりの保険を簡単に契約したい。

そのようなニーズはこれからも多いはずだ。したがって保険の販売がインターネットに完全に置き換わるというのはとても難しいことだろう。