カーディフ生命の「自由に使えるがん保険プラス」は使えるか?

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カーディフ生命のシンプルながん保険「自由に使えるガン保険プラス(無解約払戻金型特定疾病診断給付保険Ⅳ型)」

カーディフ生命は、 2014年4月2日より、銀行4行(北越銀行、八十二銀行、静岡銀行、百十四銀行)を取扱代理店として、「自由に使えるガン保険プラス (無解約払戻金型特定疾病診断給付保険Ⅳ型)」(以下、「自由に使えるガン保険プラス」とする)を発売した。

このシンプルな仕組みのがん保険について少し考えてみよう。

がんと診断されたら決まった金額を全額一括で受け取れるシンプルで分かりやすいがん保険

この「自由に使えるガン保険プラス」は、がんと診断されたら、決まった金額を全額一括で受け取ることのできるシンプルな仕組みのがん保険だ。

保険料も掛け捨て型のがん保険のため、手頃な保険料に設定されている。(例えば、 35歳男性、給付金100万円、 65歳契約満了(保険期間・保険料払込期間満了)、月払の場合保険料833円)

また、保険料は割高になってしまうものの、保険期間(保険料払込期間)のタイプでは終身のタイプもこの「 プラス」では用意されており、契約者のニーズに合わせて保障の期間を選択することが可能だ。(上記と同じ例の場合で終身タイプの場合、月払い保険料は1090円となる。)

この保険のメリットは、上記の通り保障内容がシンプルなこと、保険料が手ごろなことだろう。

保険料は割安だが…

保障内容はシンプルで保険料も割安であるものの、人に勧めたくなる保険かどうかと言うところでは少し迷うところだ。

無解約返戻金型の保険のため、この保険はがんにならない限り、お金は戻ってこない。

例えば、上記の65歳満了パターンの場合、 35歳から65歳までの保障期間で支払う保険料の総額は833円 × 12ヶ月× 30年= 299888円、約30万円だ。

所定のがん(すべてのがんではない)になれば100万円が一括で支払われるが、そうならなければその30万円は無駄になってしまう。

保険金額については100万円から300万円程度であると思うが、預貯金で対応できるのであればこの保険料は無駄のように思えるだろう。

貯蓄が苦手な人向けのがん保険

そういったことから、上手に貯金ができない人でがんに備えておきたい人は契約しても良いと思う。

しかし貯金ができているような人は、このような保険がなくとも対応が可能であるだろうから、このような保険は不要な場合もあるだろう。

また、保険料も割高になってしまうため、保険期間は終身ではなく65歳満了を選択したほうがよさそうではあるが、がんに罹るリスクは65歳以上で急激に高まるため、できれば終身タイプを選びたいところである。