かんぽ生命の生命保険(郵便局の保険)は契約しても良い保険か?

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保険業界最大手の日本生命に匹敵する規模の巨大生保 郵便局のかんぽ生命

私の場合、かんぽ生命というと、何となく違和感があるが、郵便局の簡易保険というとしっくりくる。

そんな人も多いだろう。

かんぽ生命は、郵便局の事業から生命保険事業が分社化されて誕生した生命保険会社で、会社の規模は、保険業界最大手の日本生命に匹敵する規模だ。

目立たないが、相当に大きな保険会社であるといえる。

国が間接的に株式を保有しているため、信頼度が高いことや、担当者が親身になって対応してくれる場合もあるため、かんぽ生命の契約を検討している人もいると思うが、実際のところ契約する価値はあるのだろうか?

生命保険文化センターのまとめた「平成24年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」などを参考にしながら、それについて考えてみた。

かんぽ生命のメリット(よいところ)を挙げると?

・信頼性が高い

現在も政府が株式を間接的に保有しているし、国営事業として運営してきた実績もあるため信頼性も高いように考えられる。
しかし、今は親方日の丸だったJALでさえ倒産する時代である。
かんぽであっても、これから何十年先も安泰だとは言えないのかもしれない。

・利便性が高い

どんな田舎であっても、必ず近所に郵便局はあるものだ。かんぽ生命も一緒にある場合が大半だから、とても利便性の面で優れている

 

かんぽ生命のデメリット(悪いところ)を挙げると?

・個別の商品やサービスの競争力は民間生保に比べると落ちる

最近、学資保険の商品改定について、民間生保との間で民業圧迫ではないかと問題となっているが、すべての商品、決して商品内容を見ると競争力の高い商品とは言えない。

得られる保障や、解約・満期時の返戻金に対する保険料は割高に設定されている。

・サービスの質は民間生保に劣る

ずっと昔から「かんぽ」だったからというような理由で、よく考えることなく、契約を繰り返している人も多く、また、国営企業であったという性格からも、かんぽ生命のサービスのレベルというのは競争激しい民間生保と比べ劣るのはしょうがないだろう。

かんぽ生命のメリット・デメリットを踏まえると言えること

こういったメリット・デメリットをふまえると以下のようなことが言えると思う。

1.商品の魅力が重要だと思う場合は、かんぽ生命の保険は契約するメリットは高くない。

2.ただし、頼れる担当者が既にいて、親身に接してくれる、対応に小回りが利いているなど担当者の魅力や、信頼感(例えば、株式を政府が保有しているから安心など)などが重要だと思う場合は、かんぽ生命の保険を契約してもよい。

つまりは、優れた商品を取るか、企業の規模や信頼性、利便性を取るかというところがあると思う。

特にかんぽ生命に対して何も思い入れがない人は、あえてかんぽ生命の保険商品を選ぶ理由はないと言うことになるのかもしれない。