マイナス金利政策が生命保険に与える影響 生命保険の契約にあたってはどのような点に注意すべきか?

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生保業界にとっても大きな危機となりうる日銀のマイナス金利政策

金利がマイナス!?

私の中の常識では「金利」にはマイナスは存在しないため、当初は驚きと恐ろしさを持ちながらこの話題を見ていたものだ。

このマイナス金利の状態も一定の期間が過ぎ、いろいろな影響についても指摘が出始めている。

生命保険業界にとってもこの影響は相当に大きいはずだ。なぜなら、契約者から預かった保険料を大部分は国債などの債券で運用しているからだ。

そのため、このマイナス金利政策の影響は、個別の生命保険商品に深く関係する予定利率の引き下げなどに表れてくるだろう。

その他、このマイナス金利政策の影響はどのようなところに出てくるのだろうか?少し考えてみよう。

マイナス金利政策の生命保険への影響1 満期や運用期間が短い商品の収益が成り立たなくなる

まず簡単に思いつくものとして、現状のマイナス金利政策の影響で比較的短い期間で満期を迎えたり、保険料払い込みを終える商品、具体的には、それらが5年や10年の商品の収益が劇的に悪化するだろうということだ。

もちろん生命保険会社の収益として死差益などもあると思うが、それらを考慮しても相当に厳しいものだろう。

現状の日本国債の金利水準を見る限りは、残存年数10年のものはもちろんマイナスで、20年や、30年のものになるとプラスになるような感じだ。

したがって、円建ての生命保険で5年や10年で契約者のプラスになるような商品の開発というのは厳しくなり、10年や20年、30年以上保有しないとプラスにならないような商品になっていくのではないだろうか。

マイナス金利政策の生命保険への影響2 複雑でわかりにくい保険商品やリスクの高い保険商品、トンチン性が高い保険商品が増える

マイナス金利政策の影響としてもっとも懸念すべきは、保険商品が複雑になったり、リスクが高くなったり、トンチン性の高い商品になったりすることだ。

なぜなら、運用で収益を稼げなくなった保険会社は、なるべく見かけの商品性は良くしつつ、見えない部分や、目立たない部分での条件を悪くして、収益を取りにいこうとするだろうからだ。

そのために、いろいろな条件や制約がついたり、リスクが高いような運用手段を選ばせたり、または長生きすると得をするというふうなトンチン性が高い保険商品を市場に多く投入するようになるだろう。

商品自体は、法律や監督省庁の監督にしたがってって開発されるだろうものなので、それ自体が悪いものではない。

しかし、そういった複雑で理解が難しい商品を、裏側にあるリスクまで含めて一般の契約者が理解できるかというと大いに疑問が残るところだ。

これからの保険会社の商品開発には、そういた保険会社自身のスタンスやモラルが一層問われることになるだろう。

ますます重要になる「理解できない保険商品は買わない(契約しない)」という原則

ゼロ金利政策がこれからも一定の期間が続くことをふまえた場合、保険を契約する側にとって何が重要になってくるのだろうか。

それは、これまで以上に「理解できない保険商品は買わない(契約しない)」ということだろう。

保険商品を含めて、良い金融商品というものは仕組みがシンプルでわかりやすいものだ。そういった商品は費用も高く取りづらいため、費用面でのコストも安く抑えることができるだろう。

逆に複雑で自分が理解できないような金融商品(保険商品)は仕組みが複雑で、その分費用が高く、デメリットがどこに隠れているのかもわかりづらい。

解約したら多額の損金が出たということもよくあるのがそういった複雑な金融商品だ。これからますます商品も複雑になってくるだろう中でこの原則もますます重要になってくることだろう。




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