評判の保険商品付帯サービスT-Pec(ティーペック) サービス内容はどの保険会社でも同じか?正しい・効果的な活用方法は?

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多くの保険会社、保険商品に付帯する医療相談サービス

現在販売される生命保険商品には、医療情報提供サービスやセカンドオピニオンサービスが付帯しているものも多くある。実際に、医療保険を契約していてそのようなサービスが付加していても気づいていない人も多いだろう。

しかし、これらのサービスは、保険会社が契約者に提供する隠れた良いサービスの1つであり、知れば知るほど活用しないのがもったいないサービスでもある。

サービスレベルの質、知名度、評判ともに代表格T-Pec(ティーペック)

このような保険会社とその契約者にサービスを提供する会社は日本には何社かあるが、サービスレベル・評判が高く、そういった会社の代表格であるのがT-Pec(ティーペック)だ。

多くの保険会社は、T-Pec(ティーペック)を通じて、医療情報サービスやセカンドオピニオンサービスを提供しているが、どの保険会社、どの商品でもサービス内容は同じというわけではない。

サービス提供会社は同じ(T-Pec)でも保険会社等に応じて提供サービスレベルは異なるのだ。T-Pec(ティーペック)のサービス内容と保険会社での違いについて少し考えてみよう。

T-Pec(ティーペック)のサービス内容

医療関連情報提供・電話健康相談サービス

医療関連情報・電話健康相談サービスは、ティーペックのメインとなるサービスの1つで、電話等による医療機関の情報や、専門医の情報、健康相談、医療相談、介護相談、育児相談、メンタルヘルスの相談に24時間年中無休で応えてくれるというものだ。

急な病気や、健診による病気の発覚等では、自分でいろいろなことを知ることは不可能であるし、命に関わる場合もあるだけにとても不安に陥りやすくなるものだ。

そういった時に、いつでも電話出来て疑問や不安をぶつけられるという点ではとても便利なサービスだろう。

この医療関連情報・電話健康相談サービスについては、ティーペックを通じてこういったサービスを提供している保険会社であれば、ほぼ全ての保険会社や保険商品が提供しているだろう。

また、サービスが利用可能な対象者は、被保険者と被保険者の同居の家族である。

利用頻度もそれなりにあり、困った時の助けとなるとても便利なサービスだと思うし、このサービスを利用するために、このサービスが付加されている医療保険に加入する価値さえもあるだろうと個人的には思う。

そういった意味で、このティーペックのサービスが付いていない医療保険などの保険商品を選んだり、現在加入している場合などは、もったいことであると思う。

対面でのセカンドオピニオンサービス

ティーペックのもう一つの代表的なサービスがこのセカンドオピニオンサービスだろう。

セカンドオピニオンサービスとは、各専門分野を代表する名医である相談医との面談を通じて、治療中の病症状に対する見解や今後の治療方針・方法についてセカンドオピニオン(2つ目の意見)を聞くことができるというサービスだ。

また、相談医の判断により、より高度な専門性が必要と判断された場合に限り優秀専門臨床医も紹介をしてもらえる(紹介状を作成してもらえる)というものだ。

ガンや心疾患などあらゆる難病と闘っている人やそう診断された人も、すべての人が最先端の治療・情報が得られる専門病院や医師から検査や治療を受けているわけではないだろう。

難病であればある程、専門のノウハウを持った病院で、最先端の治療を受けることが生死を分けることもあるだろう。治療を受ける医師や病院等施設によって生存率や完治率に2倍以上差がつくことはよくあることだし、同じ病気への治療であっても、より身体への負担の軽い治療法というのも日々発見されている。

そういった意味でこのセカンドオピニオンサービスは、とても大きな意味を持つだろうと思う。

このセカンドオピニオンサービスであるが、ティーペックのサービスを提供している保険会社や保険商品であれば、すべての被保険者がサービスを受けられるものだ。

ただし、この被保険者というところに注意が必要で、契約者やその家族は、セカンドオピニオンサービスを受けることができない。

セカンドオピニオンサービスを受けられるようにしたければ、ティーペックがサービスを提供している保険商品を契約し、自らが被保険者となる必要があるだろう。

電話でのセカンドオピニオンサービス

セカンドオピニオンサービスは、対面でのサービスが基本であるが、一部の保険会社や保険商品では電話でのセカンドオピニオンサービスをこのティーペックを通じて提供しているところもあるようだ。

サービス内容としては、対面でのセカンドオピニオンサービスを受けられないような事情がある際に、対面ではなく電話でのセカンドオピニオンサービスが受けられるというものだ。

正直とても複雑な話となりやすいセカンドオピニオンサービスで、電話で同様のことができるかというと少し疑問があるが、どうしても出向いてセカンドオピニオンを受けられないような状態の時には、役立つサービスかなとも思う。

ただし、ティーペックのサイト等を確認してみても、こちらについては情報が少なくよくわからない部分も多く、ティーペックも一部の保険会社のみにこういったサービスを提供しているようだ。

対象者については、対面におけるセカンドオピニオンサービスと同様であろうが、十分な確認が必要だろう。

こころのサポートサービス

こころサポートサービスは、メンタルヘルスに関する相談について、臨床心理士や精神保健福祉士などの心理カウンセラーに、電話や面談で相談することができるサービスのことだ。

最近では、ストレスも多い社会だけに誰もがメンタルヘルスを害する可能性というのはあるだろう。

そういった時に相談できるところがあるというのは良いことだ。このサービスについても提供されるのは、一部の保険会社などに限られる。

また、サービス対象者についても、原則被保険者のみとなる。

糖尿病サポートサービス

糖尿病サポートサービスは、保健師や看護師が糖尿病についての様々な質問に電話で相談に応じたり、場合によっては、糖尿病専門医がいる医療機関の案内、また、必要に応じて優秀な糖尿病臨床医を紹介してもらえるサービスだ。

こころのサポートサービス同様、糖尿病についても多くの人にとって身近な病であるが、以外と真面目に相談できるところが少ないということがあるだろう。

そう言った意味で、こころのサポートサービス同様興味深いサービスだろう。

この糖尿病サポートサービスもこころのサポートサービス同様、一部の保険会社のみのサービスで、対象者も被保険者のみとなっている。

T-Pecサービス提供する保険会社の例

※全保険会社を網羅しているものではない。また、取扱保険会社であっても商品ごとにサービス提供の有無が異なる。サービス提供等詳細は各社へご確認いただきたい。

メットライフ生命
AIG富士生命
AIU保険
アクサ生命
マニュライフ生命
アメリカンホーム保険
大同生命
明治安田生命
住友生命
三井生命

サービスの提供元が同じティーペックであっても、全ての保険会社・保険商品が同じサービスを提供していない点に注意する

このように、ティーペックが保険会社を通じて提供している医療関連情報提供等のサービス内容について考えてみたが、上記のように、例えサービス提供元が同じティーペックであっても、サービスの提供内容は異なる点には注意が必要だろう。

もともとティーペックという会社は、AIGの関連会社であるため、AIG富士生命などのAIG関連会社の方がサービス内容が充実しているようだ。ティーペックに興味があって医療保険等を検討しようと考えている人は、こういったサービス内容についても着目してみるとよいだろう。

次にT-Pec(ティーペック)の正しい・効果的な活用方法について考えてみよう。

正しい・効果的な活用方法1 まず医療保険に入っている人は今すぐ付帯サービスT-Pec(ティーペック)の有無を確認

医療保険に入っている人は多いと思うが、自分の医療保険にサービスであるT-Pec(ティーペック)が付帯しているかどうかということを把握している人はそう多くないだろうと思う。

聞いてもよくわからない人も多いと思うが、医療保険を契約している人は、自分の医療保険にこのティーペックという付帯サービスがついているかどうかということについてすぐに確認すべきだろう。

この付帯サービスは、この有無によって医療保険に入るかどうかを決めて良いぐらい便利なサービスなのだ。

医療関連情報提供・電話健康相談サービスにおけるコールセンターは24時間365日稼働

もう少し具体的にティーペックのサービス内容について触れておこう。上記で書いたとおりサービスの種類としては、医療関連情報提供や電話健康相談サービス、または対面でのセカンドピニオンサービスが主なもので、保険会社の付帯サービスである。

このサービスは保険会社ではなくティーペック社が提供するサービスだ。

ちなみに、医療関連情報提供や電話健康相談サービスにおけるコールセンターは24時間365日稼働している。自分や家族の体調が急に悪化して、対処方法や緊急性を判断する場合にいつでも電話できるようになっている。

正しい・効果的な活用方法2 それぞれ相談が可能なことについて知っておく

医療関連情報提供・電話健康相談サービス 相談が可能なこと

医療関連情報提供・電話健康相談サービスで相談が可能なことは、以下のようなことだ。

病院にかかる前の身体の症状に関する相談

・身体の異常についてどのように対処したらよいか?
・病院に行くべきか?
・深夜・休日などの診療時間外における突発的な疾病、怪我に対する対処方法・応急処置など
・治療費や控除等に関する相談

医療機関に関わる情報

・どこの病院が自分の病名や症状に合った専門医か?
・どこの病院に専門医がいるか?
・自分の病気などの治療実績が多い病院はどこか?
・どこの病院に専門の治療設備、治療方法があるか?
・近くの医療機関はどこか?
・どこの病院に行けば人間ドックなどの適正な検査を受けられるか?

病院にかかった後の相談

・告げられた病名の詳しい情報の相談
・病院で行われた治療や出された薬の相談
・病院での検査結果のこと
・他に治療法はないか?や、最新の治療法の相談など

育児や介護に関わる相談など

・子どもの急な病気や気になる症状についての相談
・子どもの発育や成長についての相談
・不妊治療や妊娠後の相談
・子どもの健康管理、予防接種等にかかわる相談
・介護の方法についての相談
・リハビリ治療に関わる相談など
・食事についての相談

ストレス・メンタルヘルスに関する相談

・家庭・職場・における問題やストレス
・いじめなどの問題
・精神障害や不眠などの相談

医療関連情報提供・電話健康相談サービス どんな時に使用するのか?

私もティーペックについて使用したことがあるが、本当にこのサービスがあって助かるのは以下のような場面、緊急性を要する時や、症状にやったぴったりの医療機関を探したい時・どの病院にかかっていいか分からないときだろう。

自分の場合もそうだったが、こういった相談ができるかできないかで自分の安心度合いも大きく変わってくるものである。

緊急性を要する時

・救急車を呼ぶ必要はないが緊急性があるとき
・救急車を呼ぶかどうか判断に迷った時
・インターネットを調べても判断がつかない時
・赤ちゃんや乳幼児の急な体調変化

症状にぴったりの医療機関を探したいとき

・特に医療機関の数や医療情報の取得に苦労する地方では有望なサービス
・症状に合わせた医師を探しもらいて所在地等を教えてもらう
・他県の病院を含めて情報提供の依頼が可能

正しい・効果的な活用方法3 利用したいと思ったときに確実に利用できるための事前準備は必ず行っておく

このような便利なサービスについては、有用性について多くの人が知っていると思うが、実際にしっかりと活用できている人はかなり少数ではないだろうか。

なぜなら、利用したいと思ったときに専用コールセンターの電話番号や、電話をした際に必要な証券番号がわからないという人が多数だろう思われるからだ。

そのように、実際に利用したいと思ったときにすぐに電話ができるような事前準備が必要となってくる。

具体的には、携帯電話に専用コールセンターの電話番号、保険商品名と証券番号を登録し、財布には同じ内容のメモを置いておき、いつでも見られるようにしておくといった事前準備は必須だ。

今すぐにできる人は、すぐにやっておくべきだ。こうしておくことで、緊急事態であっても速やかに専用コールセンターに電話することができる。

セカンドオピニオンが必要な理由

最後にコールセンターとは少し異なってくるが、セカンドオピニオンサービスについても触れておこう。

自分が万一、生死に関わるような病にかかってしまった場合、このセカンドピニオンサービスはとても有効になってくるものだ。その病における権威と言われるような先生に意見をもらうことができ、必要な場合には専門の臨床医を紹介してもらうこともできる。

生死に関わるような重病になった場合、重要なことは、その病についての症例数を多く手がけている病院・先生にかかることだ。

症例数の少ない病院では、大学病院のような大病院であっても結局自分の体を実験台にされて、不用意に自分の体が切り刻まれるだけになってしまうし、最新の治療法についても受けられなくなってしまう。

不用意に自分の身体を切り刻まれないようにするため、また最新の治療法で治療を行うため、自分の生存の可能性を高めるため、このセカンドピニオンは重要な意味を持っているだろう。

セカンドピニオンがあるかないかで生死が変わる人だって正直いるだろうと思う。なお、このセカンドピニオンサービスについては、保険契約者のみであって、その家族には適用されないようになっているだろうから注意が必要だ。

このサービスを利用するためだけに医療保険に入る意味もある

このようなことから、医療保険などに入る場合は、付帯サービスT-Pec(ティーペック)があるものを私はお勧めしたい。

ティーペックと似たようなサービスを行っている他社もあるが、色々なサービスの品質を見ていると、例えばセカンドピニオンサービスの内容などを見てもティーペックがダントツである。

付帯されていないようなサービスの低い医療保険や、古い医療保険の場合等は、保障の状況にもよるが、ティーペックが付帯されている保険に入り直す価値さえもあるだろうと思う。